2021.09.29
はじめまして! 新卒1年目の川波風太です。最初に少しだけ自己紹介をさせていただきます。
~~Kawanami Futa~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
2021年4月 ソーシャルベンチャーであるリジョブに新卒入社
Webマーケティング・プロダクトグロースチーム所属
大学:神戸大学 発達科学部 卒
学生時代:アカペラサークルでライブの企画・運営。4年次に休学し、約半年間世界一周。
夢:人生の目標は「より多くの人が平等に機会を得られる社会をつくる」こと。
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今日は同期で挑んだ「ALL21卒による、22卒のためのインターン企画ミッション」について、同期を代表してご紹介します。
入社前から「若手に挑戦の機会がある会社」と知ってはいたものの、ここまでか!と入社してからは驚きの連続でした。中でも、入社して間もない4月の研修中に『未来の仲間と出会うための学生向けインターン』の企画の話をもらった時には、本当に驚きました。企画は“未来の後輩が来たくなるような内容且つ、21卒だから出来るインターン”という前提条件だけで、完全無制限で(笑)、インターンの期間や開催方法、そしてテーマなどもすべてを21卒で考えるという、太っ腹な企画でした。
ーそしてこの時の僕たちは、その後5か月間に渡る険しすぎる道を歩むことを、想像もしていませんでした。
とは言っても、苦労話ばかり書いても読み手は面白くないと思うので(笑)、どんなインターンが生まれたのか、記録も兼ねて綴らせていただきます。成長できるインターンに興味がある大学生、学生向けのイベント企画で悩んでいる方、そんな人に届けば嬉しいです。
マーケティングの考え方『USP』を、採用に置き換えて考えてみたり、自由な発想で何度もブレストしてみても、思いつくものは全て、リジョブが過去に行ったことのあるイベントだったり、よくある採用イベントばかり・・・。僕たちだから生み出せるものは何か、学生に伝えられるものは何かを考えることが、最初の難関でした。
その結果、行き着いたのは『リジョブに入社した僕たちが、今手にしたい力が身に付く機会にする』という切り口でした。少し利己的に聞こえるかもしれませんが、このイベントのターゲットって、要は「学生時代の僕たち」なんですよね。まだ入社して5ヵ月ですが、社会課題を解決する事業と向き合う先輩社員や経営陣を近くで見ている僕たちが「一番身に付けたい」と思うスキルこそが、僕たちと同じように「社会にいい影響を与えたい」「社会課題を解決して幸せな人を増やしたい」そんな志を持つ学生にとっても、本当に必要なスキルだろうと考えました。
そこで、それぞれが一番身に付けたいと思うスキルを一人ずつ出していきました。出てきたのは、『ビジネス力、課題解決力、高い視座、強固なチームを創れる力』この4つでした。それぞれ要素が被る部分もありますが、社会課題を事業で解決するためにはどれも必要なスキルだと思ったのでどれも採用し、この4つのスキル全てが身に付くインターンにしようと思いました。開催期間については、長期インターンで実践の機会を創るという方法もありますが、今回はより多くの学生が挑戦できる機会にしたいと思い、2日間のサマーインターンにしました。
また、『何のために成長したいのか』と、『どんな人を目指すのか』、そのゴールをコンセプトに込めました。
この言葉の定義は下記の通りです。
「世界を変える」 = 社会課題を解決したい/社会を良くしたい/幸せな人達を増やしたい
「エース」 = 自ら旗を振れる/自らがチームを率いていける
このコンセプトだけを見ると、何でもできる特別な人のように思うかもしれません。それでも、これこそが社会課題を解決したいと思う人には必要で、またこれからの社会に本当に求められている人材だと、僕たちは考えました。
恐らく、利他の心で「世界を変える」ことを目指すのに、共感してくれる人は多いと思います。けれど、なぜ自ら旗を振る「エース」が必要なのか?皆がリーダーシップを発揮し出したら収集がつかなくならない?…そんな疑問を抱く人も多いんじゃないかなと思います。これは後ほどの『これからの時代に必要なチーム』のところでお伝えします。
ここからは、実際どんなインターンになったのか?を説明します。イメージがしやすいように、まずインターンの概要を記載します。
インターン名「キミの想いが明るい未来を創る!チームと社会課題を本気で考え抜く2日間」
…企画の軸となる、打ち出しはこれにしました。
これからの時代を創るチームとは何か、求められるエースとはどんな人か?を、実践することで体感しながら知ってもらい、また、関心のある社会課題を選び解決策を模索することで、社会課題を解決するために必要なスキルを付けるインターンになっています。
参加者が選び、解決する社会課題のテーマは下記の4つ(内容抜粋)。それぞれの課題に対する、僕たち一人ひとりの想いとともに紹介します。
1.無くならない人種差別
自分が周りと違うというだけで差別された経験はありませんか?僕は国籍が違うというだけで、家を借りることができなかったり、コミュニティ内で迫害されたり働く場所を制限されるといった経験から、口先だけの多様性に疑問を持ちました。自分を受け入れて相手を受け入れて、本当の意味でみんなで手をつなげる社会を目指したいです!この課題を根本から解決するためにビジネスだからできることを模索して持続可能な社会を2日間で考えていきましょう!(1年目社員:O.Keiji)
2.深刻化する地域格差
学生時代の世界一周中、ミャンマーで友達ができました。ある日雑談の中で彼が「日本に行きたい」と言ってきました。私は何気なく来たらいいじゃんと返事しましたが、彼は笑いながら無理だと言ったのです。理由はお金でした。ミャンマーの彼は2日で1000円を稼ぐそうです。一方私はしがない大学生でしたが、1時間で同じ額を稼げました。生まれた場所が違うだけでこれだけの差が生まれていることを目の前にし本当にショックでした。田舎の農家でインターンした際にも、これほどの差はないにしろ、確実に存在していると実感しました。身近なところから影響の輪を広げていきたい。ビジネスを通して一過性のものではない持続的な解決をみなさんと創っていきたいです!(1年目社員:K.Futa)
3.選択肢が狭まる社会
やりたいことを諦めた経験はありませんか?私自身もその一人でした。私は田舎に生まれ、幼い頃から俳優になりたいという夢がありました。しかし、家庭の事情により追いかけることが難しくなりました。世の中には生まれた環境や経済事情、家庭の事情によって、自分がやりたいことに対しての教育が受けられず、諦めるしかない人、チャレンジする権利も与えられない人が沢山います。やりたいことができている人がいる一方で、できない人もいる。その格差を埋めたいと思っています。ビジネスは、不可能を可能にできる方法だと思います。この2日間で世界中の人の人生の可能性を広げましょう!!!
4.多様性が認められない社会
学生時代、私は大学で黒人奴隷小説の研究をしていました。それがきっかけで現代における格差についても学ぶようになりました。多様化が謳われているている今でさえ、取り残されている人がたくさんいるのです。このような現状を変えたい、真に人と人とが手をつなげる社会を創りたい。そんな想いから今回は、今を生きる多様な人々が幸せな人生をおくるための事業を創っていきます。もちろん、ビジネスで解決するのは正直とても難しいです。しかし、ビジネスでやるからこそ出せる影響力があります。それをこの2日間で体感してください!「やりたい」や「あったらいいな」で終わらせたくないそこのアナタ!ここから始めましょう!(1年目社員:I.Masahiro/ブログはこちら)
参加した学生には、この4つのテーマの中から興味があるものを順番に選んでもらい、チームを編成しました。
タイムスケジュールは下記の通りです。2日間の開催でやり切るとなると、どうしても事業創造に必要な予備知識となる競合他社情報や助けたい当事者のニーズ、現状のインプットをする時間が足りないため、調べたい学生に準備期間が設けられるようDAY0の顔合わせ・必要なインプットをする日も設けました。
【タイムスケジュール】
DAY-0(2h)
・チームについてのインプット
・チーム毎にvision・大事にするスタンスを設定
・ビジネスフレームのインプット
・DAY1に向けた作戦会議
DAY-1(8h)
・事業創造
・中間発表
・マネージャーからのフィードバック
・振り返り
DAY-2(8h)
・事業創造
・代表鈴木へ最終プレゼン
・総評
・振り返り
ここからは学生に僕たちがどんなインプットをしたのかを、簡単に紹介します。
一昔前までは「絶対的なリーダー」という存在が居て、メンバーがそこに付いていくことで良かったと思います。ただ、今の時代は、ネットが普及したことで市場や世の中の常識がかつてないスピードで変化している過渡期だと思います。正直、何が正解か勝ち目があるかは誰にも分かりません。
だからこそ、これからの時代には、「誰か一人カリスマ的リーダーがいるチーム」ではなく、「一人一人がリーダーである自覚を持ち、一人一人が多様な視点と高い視座で、何が正解かを自分で決める」、そんなチームが必要なのでは、と僕たちは思っています。では、そういったチームを創る個人とはどんな存在か?を考えていくと、先にお伝えした通り、それこそが自ら旗を振り、チームを率いていける「エース」であると思い至りました。
ただ、ピンと来ない参加者も多いかなと思ったので、分かりやすい例として、記憶に新しい2021年東京オリンピックで銀メダルを獲得した女子バスケットボールが築いたチームを例に説明しました。
前提、平均身長は出場12カ国中2番目に小さい平均身長176センチ、そんなサイズの不利を補いながらも、銀メダルの快挙を果たしたのは、下記3つの戦略があったからでした。
●全選手が頭を使う(100を超えるフォーメーションを全選手が記憶し、相手や戦況に応じて臨機応変に使い分ける)
●全選手がスリーポイントのシュート率を上げる(準決勝ではスリーポイントシュートの成功率が50%でした)
●全選手が40分間スピードを持って走り切るスタミナを持つ
このように、得意なことをそれぞれ伸ばすだけではなく、全員が思考し全員がスキルを高めることで、誰もがエースであるスーパーチームになり、結果としてバスケの歴史を変えたと言われる、日本のメダル獲得に繋がったのだと思います。
今回は不利な点が平均身長でしたが、何か大きな挑戦をする時には、条件が不利なことは多々あると思います。そういった時には「誰か一人が凄い・誰か一人がチームを率いる」ではなく、「全員が最強を目指し、どんな人たちとでも最高の成果を出せる」そんなチームこそが社会課題のような課題も解決する大きな成果を残せるし、これからの時代に求められるチームであり人材であると、思っています。
もともとリジョブでは幹部候補メンバーのプロジェクトとして新規事業を立案する機会があり、それをベースに学生でも考えやすいよう、社会事業家でもある代表:鈴木が考えた7つのフレームがあります。
今回、7つのうちの一つだけ紹介させていただきます。
※画像は実際の学生のアウトプットです
一般的な事業立案のフレームだと、今ニーズがある又はこれからニーズが高まる市場を見極め、どれだけその事業が伸びるかを考えていくと思います。リジョブが考えるソーシャルビジネスでは、その事業がどれだけ成長できるかはもちろんのこと、どれだけ社会に貢献ができるのかも重要な指標となるため、この「Social Impact 社会への影響力(お金以外の指標と数値)」のフレームを最後に入れており、事業が成長した先に社会にどんな影響があるのかを考えられるようになっています。
このインターン企画を通して感じたことは、インターンの中で学生同士で強いチームを創るためには、まず運営側である僕たち一人一人が強いエースであり、強いチームである必要があるということでした。また、僕たちが本気で学生の為にと向き合った熱量は、そのまま学生にも伝わり学生自身の熱も高まるということ。
強いチームになるため・学生が成長するために必要だと思うことは、言いづらいことも伝える文化がリジョブにはあるのですが、それも伝えてあげたいと思い僕たちなりに真摯に伝えました。これも想いが伝わり、たった2日間でも2日目の学生全員の意識が変わり、成長しようとする姿勢が全チームに感じられた瞬間は、感激して泣きそうになりました。
最後に、一人で成しえることには限りがあります。社会課題まで大きな課題ともなると、チームの力が必要です。ただ足し算の組織ではなく、リジョブは掛け算の相乗効果をチームで発揮することを大事にしています。だからこそのチーム力があり、一人一人がエースを目指すからこそ、解決できる課題だと思っていす。
…ここまでお読みいただき、ありがとうございました。皆様といつかお会いできるのを楽しみにしています!
「何か気になる」「少し話を聞いてみたい」と思った方は是非、気軽に話を聞きにいらしてください!
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