2020.02.27
こんにちは、何度かブログを書かせていただいている2019新卒入社:上妻です。先日、リジョブが推進している介護業界の新しい働き方「介護シェアリング」について、セミナーに登壇しご紹介する機会がありましたので、報告させて頂きます!
声掛けをいただいたきっかけは、日本介護支援協会より「リジョブさんの介護シェアリングの記事を読んだので、是非その取組みについて介護施設向けに話してもらえないか?」とご相談があったことでした。
日本介護支援協会は、福祉の向上や現場の課題の解決のために介護施設で働く方々に向けて研修事業等を行っている団体で、介護施設を営む全国の法人が加入しています。
今回、「介護におけるセカンドキャリアのすすめ」というテーマで50分のお時間を頂き、介護シェアリングについて紹介させていただきました。人材採用に悩みを抱えており、シニア層の採用をお考えの全国各地の介護施設長や法人代表の方々が参加されていました。
今回のセミナー登壇は、先輩のWさんから「講演の依頼が来てるから、上妻やってみたら?」とお声掛け頂いたのがきっかけでした。「今後上妻がリジョブ介護のシェアリングを推進していく上でも、新規サービスを考える上でも、介護施設の担当者から直接声を聞くことができる貴重な機会だと思うから、チャレンジしてごらん」と背中を押していただきました。
正直「1年目の自分が、リジョブ介護の代表的なサービスを紹介できるのか」と思いもしましたが、同時にこんな挑戦の機会はなかなか得られないだろうと思い「やります!」即答。何より、自分自身が介護施設のボランティアに参加し介護の仕事を経験する中で、このシェアリングという働き方が「人手不足の課題解決に必ずつながる!」という強い実感を得られたことが大きいです。
というのも、介護の仕事は時間帯によって相当忙しさに差があります。例えば入浴介助や食事介助の時間帯は忙しく、常時よりもマンパワーがより必要になりますし、逆に時間帯によってはそこまでマンパワーを必要としない時もあります。その為に、現場に「そのタイミング毎に必要な人が欲しい(≒シェアリング人材が活躍出来る)」というニーズがあることを実感していました。
もう一つ、現場視点に留まらないシェアリングの重要性も感じていました。それは「若い世代の方々が老いに触れる機会を持つ」ということです。というのも、若い世代の方々がシェアリングを通じて高齢者の方々と接する機会を持つことは、誰もがいずれ経験する「老い」について考える大きなきっかけになりますし、多世代同居が少なくなり世代を超えた交流が少なくなる中で、介護や「老い」について接する機会を持つことはとても大事だと思ったのです。こんな意義のある働き方を業界に広めていきたいという気持ちから、今回セミナー登壇に挑戦しました。
リジョブのブログでも紹介させていただいている「介護シェアリング」ですが、簡潔に説明すると、「介護業務を切り出すことで、その業務ごとに働ける人を募ろう」という試みです。
使われていないスペースや使われていない車、使われていないスキルなどをシェアすることで、市場ニーズを満たす…といった「シェアリング」が、最近いろんな業界で行われています。
この「介護シェアリング」では、従来一人の介護員が担ってきた介護業務を、食事の調理・送迎業務・レクレーション業務等に切り分けています。そして業務毎に人材募集をすることで、「介護経験が無い」「短時間で働きたい」といった主婦や学生、シニア層も従事できるような仕組みを構築しました。
学生にとって、介護資格の勉強と並行して限られた時間で現場経験を積むことが出来るといったメリットがあったり、また、「長年介護業務に携わってきたが、体力が落ちてきて業務限定・短時間で働きたい」といった方にも働く場所を提供することができます。
セミナーに向けて、W先輩やマネージャー:Hさんに「オーディエンスを飽きさせないような話の構成や工夫」「より説得力を出すための情報の見せ方」「話す時に大事にするスタンス」などを教えて頂きました。(その節はありがとうございました!)
リジョブ代表:鈴木からは「介護シェアリングの考え方の肝」について教えて頂きました!!!人前で話すからには「伝える目的を明確にする」ことが最も大切だよ、と。聞いている方々にリジョブ介護を使ってもらうことが目的なのか、介護シェアリングのニーズを知りたいのか、推進上の課題を知ることが目的なのか。目的によってセミナーで伝えるべき内容は変わるから、そこをはっきりさせたがいいよ、と。
また「介護シェアリングの具体的な内容はとても分かりやすいけど、その本質を伝えるといいかもね」ということも。介護シェアリングの本質…何だろう…そこから介護シェアリングの考え方についてお話をして頂きました。
介護シェアリングの肝は、一言で表すと「多様性」です。
少子高齢化の時代を迎え、働き手と雇い手の比率を考えた時に働き手が少なくなり、パワーバランスが変わり働き手が強い時代になっていきます。
その流れの中で、働き手の「多様性」を受け入れることがシェアリングの肝になっていくだろう、と。「短時間で働きたい」「すき間時間で働きたい」「体に負担がかからない業務であれば働きたい」といった働く側の「多様性」を受け入れることが大事だと。それが「介護シェアリング」の根本にあると。
…これからの時代を見据えた上で、本当に可能性がある取り組みだと改めて実感しました。
いざ、当日…
…大変緊張しましたが、特訓の成果もあって伝えたいことは全て伝えることができたと思います!
質疑応答の時間では、「介護シェアリングを導入する上での課題は何か」「その課題に対してどのように対処しているか」といった質問を頂きました。「導入には前向きだが、導入する上での困難さを感じている」という、施設の方々のリアルな声も聞けました。
講演後にご参加者から「自分の施設でも同じような考え方で人材を採用したいと思っていました。講演に背中を押された気がします」といったお言葉を頂けたのが嬉しかったです。
また、他の事業所の方からの現場事例の報告(「介護助手」というシニア層をターゲットにした採用事例)や介護施設の施設長の方の採用事例(介護未経験のシニア層でも働けるような講習制度等)も聞かせていただいた中で、改めて介護シェアリングの可能性とともに、今後の課題も明確になりました。
僕はリジョブの事業を通して業界・社会課題の「根本解決」に携われることを嬉しく思っています。今後、少子高齢化が進み人手不足が深刻になる中で、より根本的な課題解決に向けて介護シェアリングをさらに推進したいと想いを強くしました。今後もリジョブが行っている介護シェアリングや介護事業に興味がある方、話を聞いてみたいと思われた方、お気軽にご連絡下さい!
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